白浜のダメージ

南紀白浜の超長距離遠征は、身体的にも精神的にもダメージが
大き過ぎた。

身体的には、自分は片道1,000km/13時間の車移動の内の半分以上
の距離を運転し、また、車中で眠ることが難しい体質(?)のために
夜通しの移動中に眠れなかったことで、一週間以上も疲れが残った。
これまでに、遠征の車中で熟睡出来たのは、修善寺の帰りのエリ
シオンと北海道の帰りのハイエースの2回しか記憶にない。
3人ドライバーがいるのに、500?以上を運転するなんて、配分が
悪いと思うだろうが、「僕が一番クルマを上手く使えるんだ…、
一番…、一番上手く使えるんだ!」ってことで、どうしても自分で
長く運転してしまう。
レース直後に南紀白浜を発ち、5時半に仙台に帰宅したが、バタバタ
していて眠らずに出勤し、眠眠打破と栄養ドリンクで乗り切った。
しかし、翌日以降も栄養ドリンクが欠かせない疲労困憊状態であり、
土曜も起きられずに一日中寝ていた。
兵庫加東も1,000kmの遠征で、一昨年は学生と二人きりで強襲したが、
クルマがLegacyだったので、ハイペースで楽に遠征出来た。
石川輪島は700kmの遠征で、違う学生と二人きりだったが、学生が
ペーパードライバーだったため、ほとんど全て運転したのは流石に
辛かったが、翌日は普通に仕事出来たはず。
今回の疲労困憊の様子から、その頃よりも歳を取ったと感じている。


チームTTクリテリウムで、あまりに無力だったことは、汚名返上の
プレッシャーを通り越して、自転車に対して無気力になってしまった。
昨年は震災への悔しさから、残業残業の日々でも集中して深夜の夜練
を行い、辛うじて秋のレースで完走レベルまで持って行ったが、今は
仕事と自転車のバランスが取れず、時間には余裕があるはずなのに、
全く練習していない。
2009年に実業団登録してから、こんなに練習しない時期はなかった。
どうすれば良いのか分らない。
決して、チームやスポンサー様に対して、無責任になっている訳では
ないのだが…。


日曜は夕方に予定があったため、昼休憩後に集団と別れて、単独走
で帰ってきたが、津波被害を受けた新地・山元・亘理・岩沼の戦場の
様な景色の中で単独走していると、色々と悩んでしまった。
(往路はアタック合戦をしていて、周囲の景色は気にならなかった。)
基礎だけを残して何もない集落、廃墟となった学校、瓦礫の山々…。
良く休んだコンビニ、ロータリーエンジンが表札だった家の跡地…。
追い風に乗って逃げる様に走り抜けてきたが、暗い気持ちは拭えない。
160km/5h09m=30.8km/h

今週土曜の群馬CSC120kmと、来週日曜の全日本選手権252.8kmでは、
ちゃんと集中して走れるのだろうか?