自転車は車道か歩道か

f:id:aerial_currents:20210703171716j:plain


@doxunさんに教えていただいた
Cycling Embassy of Japan
のサイトから
「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン
についての意見ver.20180707
を拝読した。

http://cycling-embassy.jp/guidelines/

全350ページ+リファレンスの意欲的な大作。
一般に広く周知したいのなら英語原文を引用して
読ませるスタイルは敷居が高い気がしますが…。

データの妥当性(サンプル数、条件設定、時期)の
扱い方で結果が真逆となってしまうのは興味深い
意見書だった。

しっかりと事故調査して分類してサンプル数を
増やしていけば、もっと検証が進むだろうに、全て
「自動車の漫然運転」、「ハンドル操作を誤った」
だから、期待できない…。


ちなみに、自分の自転車乗車時の自動車との交通
事故3件中、車道走行が3件100%で歩道走行0%である。
・余所見車との交差で跳ねられた
・左折車に巻き込まれた
・直進中に対向右折車に跳ねられた


自分は元自転車選手なので、ロードでもBMXでも
ママチャリでも、基本的に車道走行である。
瞬間的になら加速して自動車の流れに乗れるから
だと思う。
一人で走るなら、ほぼ100%車道で、余りに危険な
箇所のみ歩道に逃げる程度である。
ex. 県道10号の閖上大橋、亘理大橋、R4の橋は歩道

歩道は、以下3点が嫌なので使用しない。
1. 常に徐行義務
2. 段差、障害物
3. 死角に近いから飛び出しを除けられない

なお、子供と走るなら歩道100%になる。常に徐行。


車道から物理的に分離された自転車道が理想では
あるが、立体交差ではない交差点においては、
自転車道があってもなくても交差点の交通事故は
発生してしまうだろう。

歩道をガードレールで守っても、交差点内には
ガードレールは設置できない。
歩行者、自転車が通るのを検知して、車道から
自動でポールが生えてくるとか?
それなら、検知してから交差点脇で待機している
ガードロボットが出てきて守る方が可能性がある?
まぁ、コスト的にあり得ないけど。


一番の問題は自動車運転者の能力不足であり、
不適格者や高齢者を排除するか、自動車安全技術を
向上させるか、市街地の制限速度を著しく下げるか
しかないと思う。
飲酒や高齢者の事故は変わらずに発生し続けている。
自動車安全技術の向上でメーカーは70%以上の事故
防止成果があったと発表している。
市街地の速度低減のための段差(ハンプ、バンプ
の設置の試験のニュースを見たことがあるが、
効果検証が望まれる。


主要な通学路で歩道すらない場所は論外なので、
まずは最低限の歩道確保から活動していきたい。

その後に取り組めるように、自転車道の問題にも
引き続き関心を持って行きたい。