岩手日報杯DNF

そう、ローカルレースにもかかわらず、DNF、途中リタイアだった。
本当に情けない。

 岩手日報杯 第64回岩手県自転車ロードレース大会
 116.4km (9.7km×12周)
 77.6km地点DNF 4Lap (8周完了)

震災直後の昨年でも、最低限完走だけはしたのに…。
一昨年は、日大窪木くん達と優勝争いだった…、完璧に負けたけど。

<事前>
そもそも、5/1(火)に夜練してから、一度も自転車に触らずに、5/13
(日)レース当日に臨んだ時点で、「お前はもう死んでいる」は確定。
GW四連休を工口動画見まくって過ごすなんて、無駄無駄無駄無駄ぁぁ。

昨年のBlog見たら、震災直後なのにGW三連休x2で約1,000km走ってた。
当時の自分のモティベイションの高さにビビる。

<前日>
昼過ぎに起床し、ポルシェを洗車して、スバルに試乗に行って終了。
当然だが、なかなか寝付けなかった。
睡眠時間は2時間程度か?

<当日>
03:00、起床。
03:40、移動準備開始。
04:00、仙台宮城IC → 06:00紫波IC
06:20、会場到着
当日受付・出走サインを済ませ、試走を2周。

<序盤>
08:30、パレードスタート。
自分の感覚的に、最低限のレースレベルのペースにするための、
アタックやペースアップを繰り返した。
あまり周りを見てのアタックではなく、ジャブを打ったり、集団を
引き延ばして人数を減らそうとする動きをした。
微妙に放置され気味だったけど。

兎に角、今回のレースは、日大のU23チャンプを擁する3名と、地元
岩手の利くんを擁するエルドラードの戦いであり、自分の活きる道は
少数精鋭の勝ち逃げに乗る事しかなかった。

平坦区間が向かい風だったため、攻撃は坂での単調な展開になり、
比較的長めのダラ坂を下から上まで上げ続ける程の登坂力もなく、
かつての登りのキレもない状態で、逃げを作る事が出来なかった。
これは、東北のホビーレーサーがヒルクライムに特化していて、
皆の登りの強さがハイレベルだった事もある。
もし平坦が無風だったら、最高速領域で千切るのは簡単だったはず。

まぁ、単騎参戦の自分から逃げを作る必要なんてなかったのだが、
序盤の日大とエルドラードの動きが消極的だったので、レースを
面白くしようと言う気持ちで動き過ぎてしまった。
そしたら、4周目で速攻脚がツった。
現時点の自分の最大強度と、記憶の中の最大強度の乖離が原因だ。
強かった頃のイメージで、今の最大強度を超えるアタックを連発
してしまった。

<中盤>
日大とエルドラードがチェックしあう状態の中、たまたま良い感じ
のペースでダラ坂の下からハイペースが維持されていたので、頂上
手前で休みを入れてしまうのではなく、ハイペースを維持して登り
切って降りも踏めば逃げが決まるだろうと、ペースアップした。
確かに逃げは決まったのだが、自分は逃げには乗れず、ゴール前の
坂で、メイン集団からも千切れてしまうと言う大失態。

そこからは、秋田のSHOWA.R.Fの方に待ってもらいながらも、坂で
大幅に遅れて追いつけないと言う情けない走りを2周して、意外と
早くに降ろされて終了。

<終盤>
日大2名とエルドラード利くんの3名の勝ち逃げだったが、最終周に
日大の片方が転倒して、利くんが巻き込まれて遅れたとの事。
良いゴール勝負が見られると思っていたのに、残念。
レースアクシデントだから、仕方ないけど。

<考察>
自分については、問題は明確な練習不足(士気の欠如)だけ。

練習仲間であるエルドラードの若手について、考察してみよう。
まず、公道116.4kmと言う素晴らしい岩手車連さんのレースに参加
しなかった若手の多さに笑ってしまう。
何が大切なのか全く分っていない。
ローカルレースながら、日大は良いメンバーを送り込んで下さる
ので、日大の胸を借りつつ、勝つための展開を思うがままに創って
いくレース、E1レベルまでに学ぶべき事を教えてくれる。
エントリー費は3,000円と安いし、仙台からの遠征費も安く済む。
岩手日報杯のためだけにJCF登録される方も多い、良いレースだ。
出ない理由はない。

総合5位Aoyamaくんと総合6位(岩手県チャンプ)Chibaくんについて、
苦しい場面でも耐えて食らい付きつつ、日大にチェックに入ろうと
していた事や、着実に116.4kmを走り切った地脚は評価出来る。

君達に足りないもの、それは、
1. 序盤の積極性
2. 日大の連携の意図への気付き
3. 他の選手に対する考え方
だろう。

1. 序盤の積極性
U23チャンプ安達選手を擁する日大が強いのは分っていたはず。
その中で、エルドラードとして何が出来るのかと言ったら、序盤の
チーム人数の多い段階で積極的に動いて、日大のアシストを削る
事が有効だったはず。
ウルトラ先生が残っていた段階で、利くんを温存しつつ、積極的に
走る必要があった。
実際には利くんがチェックに入る場面が多く見られた。

私には充分なキレも地脚もなかったけれど、私の序盤のアタックや
ペースアップのタイミングをイメージして欲しい。

2. 日大の連携の意図への気付き
3対3になってからでは、日大の連携が上なのは当然。
強者に対して、後手に回っては勝つことが出来ない。
日大3名の位置取りやペースから速やかに意図を読み取る必要があった。
日大が3名とも集団前方に集まり出したのに、集団後方で走っている
不注意な場面も多く見られた。
連携を切る様に割り込んだり、事前に察知して対応したりが重要だ。
最終的に、日大2名vs利くんの状況となったのは最悪。

ウルトラ先生の自滅覚悟の日大対応の動きをイメージして欲しい。

3. 他の選手に対する考え方
メイン集団の中でも、最後は日大とSHOWA伊藤さんに先行されたのだが、
状況的には抑えの日大に有利に動かれ、SHOWAも野放しにしてしまった
と言う事で、2名いたのに展開に問題があって無駄脚を使ったのだろう。
レースにおいて、勝ちに絡まない他の選手に対しては、上手く協調
出来る時は協調して、回ってくれない時は素直に諦めてローテや
アタック対応の際に被されない様に位置取りを考える必要がある。
また、集団から振い落とす時には、意識して切り捨てる必要がある。

特に、今走っている下位カテゴリE3においては、周囲の様子を機敏に
感知して、3名逃げを作り出す事が重要になる。
今回のレースで必要なものが見えたはずなので、それを意識して
練習を積んで欲しい。

実際に走って教える方が伝わるから、もう一度自分も仕上げないと。