北海道Report

UCIアジアツアー(2.2クラス)
第25回 ツール・ド・北海道 2011

・第1ステージ198km :58位 4:53'33" TOP+ 17'45" (グルペット完走)
・第2ステージ210km :56位 5:21'13" TOP+ 0'35" (メイン集団後方)
・第3ステージ171km :52位 4:13'25" TOP+ 16'45" (グルペット完走)
・第4ステージ2.75km:45位  3'45"61 TOP+ 0'25"25
・総合成績581.75km :58位 14:31'56" TOP+ 35'09"

<9/14(水)>
自転車移動:16km/40分程度
四輪の運転:長時間(菅生PA合流〜八戸-フェリー-苫小牧〜帯広)
      ペダルレイアウトが厳しくて右フクラ脛が辛かった.
      海無し県の山梨県出身だからフェリーは苦手かも….

<9/15(木)>
約24時間移動の後で,ほぼ寝ていないために,非常に眠い….
雨の宮田クリテの所為か?,ヘッドベアリングがサビサビになって
いて,メカニックの健吾さんに何とか走れる状態に調整して頂いた.
第1ステージ序盤の平坦区間の試走で,45km/2時間程度の軽い練習.
なるべくクルクル回した.<レース前夜のマッサージ>
これまではセルフマッサージもストレッチもしてこなかったので,
今回が人生初となるプロのマッサージ.
特に痛い所はなく,リラックスして気持ち良く受ける事が出来た.
背骨が見ただけで明らかに分かる位に湾曲しているらしい….
右フクラ脛外側と左大腿外側にコリ.
施術後は,右フクラ脛裏側下方と右大腿外側に軽い違和感が残った
が,気にならない程度.

<9/16(金)><ウォームアップオイル>
フクラ脛を軽部先生に施術して頂くと,前も後ろも可成りの痛みが
出たが,常に疲労蓄積で硬めになっているフクラ脛はプルプルの柔ら
かい状態になった.
昨年の三週末連続の石川小川松川では,石川でツったフクラ脛のツり
が残ってしまい,小川も松川も本調子で走れなかったが,マッサージ
を受けていたならば,小川も松川も完走出来たのでは?って気がする.<第1ステージ:198km ロードレース>
序盤の20km位までは,集団走行がナーバスなので集団最後尾で様子見
として,なるしま岩島さんのツキイチで走った.
30km過ぎてからは,ラバネロ上村くん・陣くんも積極的に走っており,
徐々に脚が軽く感じてきたので,自分もアタック合戦に参加してみた.
逃げが出来た後にブリッツェン増田選手とマトリックスガロファロ
選手が追走していったタイミングでは,残りの距離を考えて自重して
しまった.
ホットスポット前の坂で飛び出してしまい,なんとなくの流れで追走
集団に入ってしまった.
トレンガヌ1名・なるしま小畑さん・順天2名と自分の5名だったと思う.
中途半端に辞める事も出来ずに,脚が一杯になるまで回してしまった.
そのツケが来て,平坦区間のハイスピードで千切れてしまった.
何とかチームカーの間を縫って,メイン集団が緩んだ隙に合流出来た.
メイン集団後方のまま補給所を通過.
ラバネロは大知さん・陣くん・自分の3名がメイン集団に残っていた.
シマノコンポにカンパスプロケの組合せの所為か?,変速が非常に悪い….
補給所後の登りで右大腿四頭筋が軽くツってしまい千切れてしまった.
ツりは意外と大した事なく治まった.
30度の異常な暑さだったが,補給所が100km地点の1カ所のみと言う事
で,ドリンクをケチり過ぎて脱水気味だったと思う.
また,指付きグローブの所為か?,固形食(ジャムパン)が上手く食べ
られなくて,ほとんど残してしまった.
ブリッツェン中村選手他の8名程度の小集団でKOMに向かった.
KOMの数km手前で小集団からも千切れてしまい,単独で降りと終盤の
平坦を走るのは分が悪いので,後方の早稲田1名を待って合流.
降りを回していったが,踏む必要のある降りだったため,辛くなって
きて,集中力を切らし始めてしまいライン取りが雑になり危なかった.
今回サポートで借用したEaston:EC90AEROとMichelin:ServiceCourse
の御陰で転けずに済んだ気がする.
Eastonは,私物のCampagnolo:BoraOneより重いが,硬くて良い感じだ.
早稲田エースの平坦の牽きが強く,平坦が苦手な自分は消耗する一方.
ラスト10km程度で後方から来た北海道選抜率いるグルペットに吸収.
後はグルペットに引き摺られたまま完走.
中盤の平坦での無駄脚の所為で,得意なはずの山が越えられなかった.
もっと上手く力の配分をしていたら,もっと上位でゴール出来たはず.<第1ステージ終了後のマッサージ>
疲労して硬くなった筋肉は可成りの痛みを感じた.
痛む部位は,フクラ脛・ハムスト・大腿四頭筋・足裏・首・背中.
大臀筋は痛みが出なかったため,翌日は大臀筋を活用するペダリング
で乗り切る事を決めた.

<9/17(土)><ウォームアップオイル>
回復しきらずにフクラ脛と首に軽い痛みが残っていて不安に感じたが,
ウォームアップオイルで可成り改善した.<第2ステージ:210km ロードレース>
最初の登りでは自分でも信じられない位に楽に走れて,マッサージの
効果に驚いた.
メイン集団の先頭を牽いて登る事が出来,脚が軽くて呼吸も軽かった.
降った後の平坦区間で先頭交代に加わったら途端に脚が厳しくなって,
中盤に中切れしそうになってブリッツェン中村選手に怒られた.
集団後方にいるため,集団の脈動(伸び縮み)によるスピードの上げ下げ
が生じて,大腿がパンパンで非常に辛い状態だった.
ハイスピードの平坦スプリントゴールでは,ラバネロラインの位置まで
上がる事が出来ず,更には最後の交差点2つのライン取りを誤り,微妙に
千切れてゴール.
この35秒は勿体なかった.<第2ステージ終了後のマッサージ>
疲労して硬くなった筋肉は悲鳴を上げてしまう位の痛みを感じた.
特にフクラ脛は前も後も撫でただけで痛む状態になった.
痛む部位は,フクラ脛・ハムスト・大腿四頭筋大臀筋・足裏・首・背中.
目論見通り大臀筋にも痛みを感じ,筋肉の使い分けの成功を実感.
内腿に痛みが出ず余裕ある感じだったので,翌日は内腿と腸腰筋
を活用する事を意識した.
腹筋は内臓破裂で肝臓摘出した時に切腹した傷跡があるので,触ら
ないでもらったが,翌ステージで腹筋が軽くツったので,触って
もらった方が良かったと後悔した.
腹筋の傷跡は癒着しており,自分的には怖くて腹筋が出来ない状態
だったが,他人よりも充分に腹筋が発達しており,腹筋の問題は
自分で思っていた程には,酷くないらしい.
しかし,肝臓側の腹筋の切断面がツりやすい傾向にあるのは事実.
体幹の強化が必要.
今は腹斜筋が弱い感じがするので,冬に筋トレで鍛える.

<9/18(日)><ウォームアップオイル>
フクラ脛と首に可成りの痛みが残っていたが,痛くて叫ぶ位に入念に
マッサージして頂き,何とか症状が緩和した.
寒さ対策のオイルを脚に塗って頂いた.<第3ステージ:171km 雨のロードレース>
雨のためスタート前から寒さが厳しく,トレンガヌの韓国人選手は
ガタガタ震えていた.
最初の登りは無難にメイン集団で過ごし,その後のハイペースで消耗
してしまい,交差点立ち上がり加速の度に千切れそうになっていた.
雨と泥ハネのため,以前使用していたRudyProject:Exceptionよりは
大夫良いものの,RudyProject:Zyon(度付)でも前が見え辛くて厳しい.
本当に辛くて,何度も諦めそうになった….
KOMで先頭集団に付くのは難しく,大集団に残る事を選択してしまった.
正直,完走は厳しいと感じていた….
しかし,幸運な事に大集団は誰も牽かないグルペットと化し,全員が
降ろされる危険性もあったが,やる気の出ない大集団はノンビリと
進んで行った.
情けない限りだが,「助かった」と喜んだ.
しかし,寒さでヒザ周りが痛み出し,その後も辛かった….
あまりの寒さに全員で淡々とローテーションを行い,淡々とゴール.
ラバネロは全員グルペットだったため,チーム総合成績が下がって
しまった.
ゴール後は寒さでガタガタ震えた….<第3ステージ終了後のマッサージ>
疲労して硬くなった筋肉は触っただけでも酷い痛みを感じた.
フクラ脛と首と背中(心臓の裏らしい)が激しく痛んだ.
あまり内腿には痛みが出ず,筋肉の使い分けの難しさを感じた.
特にフクラ脛が酷く,下肢を酷使しないペダリングに修正して行く
必要があるが,どうすれば良いかは不明.

<9/19(月)><ウォームアップオイル:無し><第4ステージ:2.75km 個人タイムトライアル>
BBBのエアロヘルメットをサポートで借用した.
ライン取りを考えながら試走し,ラバネロ上村くんからアドバイス
してもらって,暫定トップを狙う意気込みだった.
数周の試走をした後は,三本ローラー(無負荷)をクルクル回した.
マシン計量では,7.0kgだった.
第3ランクのR2+EC90AEROで7.0kgだったら,トップグレードのSL(100g
以上軽いフレーム)+LightWeightな某選手は何kgなのか?
コーナーを攻めたが,加速する脚が無く,スピードに乗れなかった.
ラスト200mでダンシングでモガいたら50m保たずに失速して座り直した.
平凡なタイムで終了してしまった.
Nippoの選手達の激しいアップを見ていて,自分達のアップが不充分
だったと痛感した.
それと,トップの選手は,全コーナーでノーブレーキだったらしい.<総合成績:完走71名/出走100名>
・総合成績:58位 14:31'56" TOP+ 35'09"

素晴らしいサポート体制の御陰で,ツール・ド・北海道を完走させて
もらう事が出来た.
もっと上手く走れば総合成績を上げる事が出来たので,来年も北海道に
出場出来る様に努力したい.

最後に,この素晴らしいツール・ド・北海道に出場させて頂いた高村
監督御夫妻,メカの健吾さん,マッサーのスポーツアロマ・コンディ
ショニングセンター軽部先生・芦沢さん・馬場さん,ポラール佐藤さん,
ラバネロクラブ員の皆様,最高のサポート体制で走らせて頂いた事に
感謝致します.
ラバネロ上村くんも色々とサポートしてくれて本当ありがとう.

また,トレンガヌ奈良基選手・ブリッツェン増田成幸選手には,顔を
会わせる度にリラックスさせて頂き,普段の仙チャリ練の様な気分で
走る事が出来ました.
ありがとう御座いました.
いつも仙台で稽古付けて下さるフジ五十嵐選手・仙チャリ練の皆も
本当ありがとう.

御陰様で,震災の所為で空白の一年になってしまいそうだった2011
シーズンなのに,アマチュアとしては大きなステップとなる北海道
全ステージ完走を成し遂げる事が出来ました.

自分だけの力じゃ出来ない,サポートの力の大きさを実感しました.
ありがとう御座いました.

==================================================<マッサージ>
 スポーツアロマ・コンディショニングセンター:軽部修子先生,
 施術(前夜,1日目終了後)芦沢氏,
 施術(2日目終了後,3日目終了後)馬場氏
 (参考書)自転車選手のためのアロマオイルマサージ<サポート>
 ポラールジャパン:佐藤氏<使用機材他>
 車体 - Scott:Addict R2 2010 (Shimano:79Dura)
 車輪 - Easton:EC90 AERO Carbon Tubular, 56mm, ペア1350g
 歯車 - 53/39T・多分12-25T(10s,Campagnolo)
 タイヤ - Michelin:Service Course 28"x21mm, 800kPa弱

 服装 - 袖無インナー+半袖ジャージ,レーパン
 シューズ - DMT:PRISMA
 ヘルメット - BBB:FALCON
 補給 - 主にカーボショッツ

 体重/体脂肪 - 58.6kg/12.5% (9/10-14平均)